肩の前側に痛みが出てくる選手のフォームの特徴
投げてると肩の前側に痛みが出てくる選手のフォームの特徴の1つとして、
最大外旋位から肘関節伸展に移行していく時、肩甲骨が挙上+外転が速い傾向があります。
これは上部僧帽筋や大胸筋が主に使用される俗にいう手投げと呼ばれる状態です。二頭筋長頭が遠心性の収縮が強いられ上腕が張る感じや上腕二頭筋長頭腱の過負荷で痛みを生じます。
下の動画の左がフォーム改善前、右が改善後です。改善というより肩甲骨の動きを説明して意識させただけです。
↓
改善されたところとして、
・胸が自然に張れている
・肘の角度(肩関節の最大外旋が広がっている)
・リリースが体の前になっている
意識してもらったのは、
「肩甲骨の下制と、肩甲骨の下角を前にだす」
肩甲骨の下制とは文字通り肩甲骨を下げる動き、
肩甲骨下角は写真◯の部分。肩甲骨は逆三角形の形をしており下の角の部分です。
下の改善前の写真では、肩関節が最大外旋位まできてから矢印で示すように肩甲骨が体にかぶさるように上がっていきます。最初に説明したように上部僧帽筋や大胸筋を使っているからです。
下の改善後の写真では、肩甲骨を下制し下角を前に押し出すように意識させているので矢印のように下から前に押し出されるよう動いています。
結果として先に挙げた以下のようなところが改善されています。
・胸が自然に張れている
・肘の角度(肩関節の最大外旋が広がっている)
・リリースが体の前になっている
もちろん肩の前側にも痛みは出ていません。
痛みがある場合まずは整形外科を受診してください。異常がなければ1つの改善方法として試してみてください。
良くも悪くも意識するところを変えるだけで、使われる部位が変わり、フォームが変わります。コーチングは重要ですね。
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