オススメの一冊

読んでみて個人的にオススメしたい本をいくつか紹介していこうとお思います!


●総論

多くの書籍は「投球障害」についてメディカル、スキル(技術)、コンディショニングそれぞれ単体でまとめられており、それぞれのつながりが見えにくいことがあります。

この本では医学・機能解剖学・バイオメカニクス・栄養学の面からそれぞれの有識者が解説しており「投球障害」は単体ではなく全体で見なければいけないことに気付かせてくれます。これ一冊で障害予防からスキルアップまで網羅されており、まさにサブタイトル通り「メディカル、スキル、コンディショニングの架け橋」になっていると思いました。


●各論

【メディカル】

肩、肘を中心とした機能解剖と投球障害の画像所見を解説しています。またありがたいことに、投球障害だけでなく野球で起こり得る外傷やスポーツ障害(脳震盪や、有鈎骨骨折、膝ACL損傷、足関節捻挫、肉離れなど)を理学所見や治療、競技復帰目安などイラスト付きで解説しています。一般の方でも自分の症状、所見と照らし合わせることができるので参考になるとお思います。


※症状がある場合は必ず最初に整形外科を受診してくださいね!自分で判断するのは危険です!


【スキル】

投球動作と投能力の発達を紹介しています。

投球動作は、「ムチのように」や「前でリリースする」など感覚や主観で語られるところをデータとバイオメカニクス的に解説してくれているので指導者側からすると選手を見るときのチェックポイントになるのではないでしょうか。

投能力の発達は面白かったです。学童期における走動作や跳動作の発達と投球動作の発達の違いや、投球動作発達のために幼少期に獲得すべき動作も紹介されている。

最後に重要なことが書かれていました。


「多様な動きは子供の主体的な遊びの中で楽しく行われることが重要である。子供の主体的な運動遊びを促しつつ、子供だけでは発生しない動作がある場合には、大人が意図的に環境や機会を作るなどして、多様な運動を経験させることが望ましい。」


気をつけたいところです。


【コンディショニング】

投球動作の発達、障害予防、パフォーマンスに必要なモビリティトレーニングやプライオメトリックトレーニングなどを幼少期、成長期、成人に分けて紹介しています。また栄養学についても紹介されているので、学童期から成長期の選手がいらっしゃる家庭では参考になると思います。




内容は少し難しいところもありますが、興味がある部分だけでも読むと新しい発見が必ずあると思います。ぜひ指導者やご家族の方に読んでいただきたい一冊でした!

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