肩甲下筋のエクササイズ
肩甲下筋はローテーターカフの中で唯一の内旋筋です。投球障害予防やパフォーマンスに重要ですが、あまり肩甲下筋のエクササイズを見ないのでご紹介したいと思います。
まず、先日の記事でも触れましたが、ローテーターカフをもう一度おさらいしてみましょう。
・棘上筋→外転
・棘下筋→外旋
・小円筋→外旋
・肩甲下筋→内旋
内旋筋は肩甲下筋だけです。
※さらに詳しくはこちらをどうぞ⬇️
ちなみに場所も他3筋とは一線を画し、肩甲骨の前面(裏)にあります。
●肩甲下筋の重要な作用
この肩甲下筋の内旋作用は、投球障害(インピンジメントなど)の主な原因となる上腕骨骨頭の前方変位を防ぐように作用してくれます(求心位の保持)。
また、アクセラレーション期(肩関節が最大外旋から内旋に向かい加速されリーリスするまで)は外旋筋→内旋筋と順番に発揮するのではなくではなく、肩甲下筋や前鋸筋、大胸筋、広背筋と言った内旋筋が外旋筋より強く発揮しています。つまり球速などのパフォーマンスにも関わってきます。
※参考文献
A comparative electromyographic analysis of the shoulder during pitching. Professional versus amateur pitchers
I D Gowan et al. Am J Sports Med. Nov-Dec 1987.
A comparative electromyographic analysis of the shoulder during pitching. Professional versus amateur pitchers
I D Gowan et al. Am J Sports Med. Nov-Dec 1987.
よって、肩甲下筋は非常に重要です!
エクササイズしないわけにはいきません!
ですが肩甲下筋をターゲットに行なっているエクササイズはあまり見ません。よく見る1st、2nd、3rdでの内旋では大胸筋などの内旋筋が代償してしまい、肩甲下筋の発揮は弱い状態です。
●肩甲下筋のエクササイズ
肩甲下筋は主に内旋最終域に働きやすいのでこんな感じです。肩甲下筋の徒手検査法の1つベリープレステストです。
『上腕骨頭の前方偏位に対するセルフエクササイズ指導』
— 藤沢肩関節機能研究会 郷間 (@FujikataGoma) October 11, 2020
動態観察の結果からアセスメントとプランを立案し功を奏したエクササイズをshareいたします✨
~セルフエクササイズの指導ポイント~
・肩甲骨面上外転位で行う
・内旋運動時に肩甲骨の前傾代償(大胸筋代償)に注意する。
・等尺性収縮←大事 pic.twitter.com/JxGx6Uetsa
私も実際インピンジメント症状の選手に行なってもらいましたが高感触で、継続して行い痛みもなくなりました。
※郷間先生のツイートはいつも勉強になります。ありがとうございます!フォローオススメします!!
いつものローテーターカフのエクササイズに是非追加して行ってみてください。
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