振り遅れ、バットが外回り、出てこない感覚の謎
以前のブログで「こねる」について書きました。
Part2の最後に、
「肩甲骨の動きを推してきましたが、実際は体幹部を支点に肩甲骨を動かすのではなく、肩甲骨を支点にして体幹が動いているという表現の方が近いと思います。」
と今までの説明はなんだったのかと言いたくなるような文章で締めくくりました。
これについて解説したいと思います。
前回のブログ↓
簡単にまとめると「こねる」動作は胸や腕の力に依存した打ち方であり、改善方法として肩甲骨の動かし方を解説しました。
「振り遅れるや、始動が遅い、バットが出てこない」感覚
ちなみに「突っ込む」も同じだと考えています。
「こねる」の改善方法として肩関節を外旋させて肩甲骨を下方回旋させるように脇をしめるて脇周辺に力が入る感覚とお伝えしましたが、重要なの動作ではなく力が入るポジションをとることです。
結果的に下のようなポジションに入れて本人が力が入ってる感覚があればいいのです。
肩甲骨を動かすvs体幹部を動かす
上写真のポジションに入る動作は2つ。
・体幹部を固定して肩甲骨を動かす
・肩甲骨を固定して体幹部を動かす
1、体幹部を固定して肩甲骨を動かす
体幹部に対して、肩甲骨・腕を動かす(寄せる動き)
バッティング動作で言えば、テイクバックの時に肩甲骨を意識的に寄せたり、体をキャッチャー側に大きく捻るなどがこのような動きになると思います。
2、肩甲骨を固定して体幹部を動かす
壁に固定された腕・肩甲骨に対して、体幹部を動かす(体を開く動き)
バッティング動作でいえば、自然に上がったテイクバックに対して体感部を開いたから結果的に肩甲骨が脊柱に寄っている動き。
肩甲骨が背骨の関係を見ればどちらも寄っているように見えると思います。
そしてその後はどちらも下のポジションになります。
ですが、下の動画をご覧ください。始動の速さが全く違うのがわかります。またバットと体の距離も全く違います。
左側が体幹部を動かし、右側が肩甲骨を動かしています。やりなれていないということも考慮しても違いは歴然です。
始動が速ければ、振り遅れることもないでしょう。また、「突っ込む」や「外回り」は肩甲骨を寄せたり、トップの位置を気にしすぎて体幹部に対して肩甲骨や腕を動かして腕でバットをコントロールしてしまうからだと思います。
要は先に開く動作を入れたほうがいいのでは
上記のように、最短で力が入るポジションを作るためには、先に体を開く動作を作ってしまった方が良いと私は思います。
私が選手にアドバイスするときは肩甲骨固定でおへそを先に前(ピッチャー側)にだすようにしてみたらと伝えています。理由は胸郭と体幹部の捻転差を作りたいからです。
なぜ、体幹を支点に四肢(末端)を動かしてしまうのか
どうしても体幹は固定するものという固定概念が強いようです。
体幹トレーニングなどで体幹は固定して!と言われすぎたのか…
トップの位置にこだわりすぎなのか
「カベを作る」意識が強すぎなのか…
わかりませんが、
トレーナーとしてトレーニングの意識から変えていけないのかもしれません。
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