トレーナー目線でカタチ(フォーム)を教えるには
講習会での私のパートの内容について書きたいと思います。
私の題目は「パフォーマンスを良くする股関節の使い方トレーニング」。見た感じ「あー、何かしらのトレーニング紹介ね」と簡単な感じですが、トレーニングの紹介もありますがもっと伝えたいことがありました。
それが、前のブログでも書きました
「指導のアプローチとしてトレーナー目線も必要」です。
指導者はフォームいわゆる「カタチ」を選手にアドバイスします。
「ボールはすぐ耳の横へ持ってくる」
「腰を低く」
「肘を上げろ」
など
これをもとに選手たちは練習を繰り返し学習します。
しかし選手に理解したかと聞くと、
「頭では理解してますが感覚がわかりません」
という返事をよく聞きます。
「その感覚を掴むために練習するんだよ」と言われればそれまでですが、伝わった方が絶対にいいし、理解して感覚も掴めてる状態で練習する方が絶対にいいじゃないですか。怪我のリスクも減るし、技術も向上するし、効率的だと思います。
その時必要なのが、
「指導のアプローチとしてトレーナー目線も必要」です。
トレーナー目線を持っていると、
「感覚」から「カタチ」を作り上げていく
というアプローチもできます。
「感覚」は練習からしか得られないだろうと思うかもしれませんが、そんな事はありません。トレーニング、エクササイズを通して「感覚」を体感・経験・学習させることもできます。
私はトレーニングは2種類あると思っています。
1、長期的計画で筋力をあげてパフォーマンスをあげる(いわゆる筋トレ、レジスタンストレーニング)
2、力の使い方、入れ方、発揮の仕方を体感し、経験し、学習しパフォーマンスをあげる(いわゆるリハビリ)
今回は私が伝えたいのは2です。
講習会で紹介した動画の一部です。1分ほどの動画で最後にスローで比較してますので最後までぜひご覧ください。膝の位置、頭の位置に注目していただけると変化が分かりやすいと思います。(靴を変えてしまったのが失敗…)
いかがでしょうか。
しっかり股関節に乗りながら重心移動が行われているので、上に伸び上がる成分が少なくなり(頭の位置)、その分並進の力に変換されていると思います。行ったトレーニングの細かい内容は省きますが、股関節を使う「感覚」を体感、経験、学習させるトレーニングです。結果として良い「カタチ」が作り上げられたと思います。
これが「感覚」から「カタチ」を作り上げるということです。
このトレーナー目線のアプローチも
持っていると選手により伝わりやすく、より技術向上に役立つのではないでしょうか。また次回の講習会でもまた詳しくお話ししたいと思います。
個別でチーム指導も行っていますのでご希望の方はご連絡ください。
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