大腿四頭筋の肉ばなれ

・二関節筋である大腿直筋は疾走中の後ろ脚など股関節伸展位で大腿直筋に遠心性収縮が加わった際の損傷が典型

※サッカーや陸上競技に多い


・単関節筋である外側広筋、内側広筋、中間広筋はスクワットなど踏み込み時に、股関節屈曲位で大腿四頭筋に遠心性収縮が加わった際の受傷が多い

※ウエイトリフティング(外側広筋)やバレーボール(内側広筋)に多い


・下前腸骨棘の列離損傷や大腿四頭筋腱断裂では手術が必要な場合もある


・急性期は疼痛、出血による腫脹を最小限に抑えるためRICE処置が重要


・日常動作やストレッチ痛があるうちは超音波などの物理療法と患部外トレーニングが中心

リハビリで段階的に負荷を上げていくが運動後の張り感、翌日まで持ち越す場合は負荷を見直す


・大腿四頭筋(Ⅱ型2度損傷)はハムストリング(大腿二頭筋長頭損傷)より競技復帰率が高い傾向にあるが、これは修復が早いのではなく大腿四頭筋は広筋群があるため動作の負荷を分散できるためと考えられる

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