腹筋群の肉ばなれ
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WBC直前にシカゴカブスの鈴木誠也選手が左脇腹の張りで出場辞退しました。診断は正式発表されてないので肉ばなれかどうかは分かりませんが野球では結構多く発症しています。
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・野球やバレーボール、テニスなどオーバーハンドスポーツに多く、受傷部位は非利き手側に発症することが多い
・野球のほとんどは内腹斜筋の肉ばなれ
・外腹斜筋は第5〜12肋骨外側表面を起始とし、斜め前下方へ向かい、白線、恥骨結節、腸骨稜の前半に停止する
・内腹斜筋は外腹斜筋に深層に位置し、胸腰筋膜、腸骨稜の前2/3、鼠径靭帯の外側半分を起始とし斜め前上方に扇状に走り、第10〜12肋骨の下縁、腹直筋鞘、白線、恥骨結節、腸骨稜、恥骨に停止する
・外腹斜筋は体幹の対側への回旋、内腹斜筋は体幹の同側への回旋担う
・恥骨近くの損傷では腹直筋付着部炎や恥骨結合炎、また肋骨近くの損傷では肋骨疲労骨折の鑑別が重要
・内腹斜筋の肉離れのほとんどは肋骨下縁付着部が多い
・野球選手において、内腹斜筋の肉ばなれを受傷した選手の約2割が対側の内腹斜筋の肉ばなれを発症している
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